概要
既製の MCP コネクタで SAP を Gemini に接続。S/4HANA オンプレミス(HANA SQL / OData)、S/4HANA Cloud、Business One、ECC、Concur に対応。コード不要。
要点: Gemini は AnythingMCP の MCP コネクタを通じて SAP にアクセスします。どのコネクタを使うかは SAP システムによって決まります。S/4HANA オンプレミスまたは Private Cloud では、SAP 自身のデータディクショナリを手がかりに HANA データベースを読み取ります(Gateway の OData サービスを使うこともできます)。S/4HANA Cloud Public Edition は SAP のリリース済み API を使い、Business One、ECC、Concur にはそれぞれ専用の接続方法があります。コネクタをインストールして認証情報を入力し、MCP サーバーを Gemini CLI に追加するだけです。同じサーバーが Claude、ChatGPT、Copilot、Cursor でも動作します。
お使いの SAP はどれですか?
SAP 自身のデータディクショナリを手がかりに、SQL で HANA データベースを読み取ります。読み取り専用、10 ツール、S/4HANA 2025 で検証済み。
HANA 経由で S/4HANA に接続 →Gateway の OData V2/V4 サービスが MCP ツールになり、呼び出しのたびに SAP の権限チェックが行われます。
OData を MCP に →BTP のコミュニケーション取決めを介して、SAP のリリース済み OData API を利用します。取引先、受注、請求、仕訳に対応します。
S/4HANA Cloud に接続 →Service Layer(OData v4)で取引先、品目、見積、受注、納品、請求書を扱います。受注の登録もできます。
Business One に接続 →経費レポート、承認、出席者、旅程を OAuth 2.0 で扱います。
Concur に接続 →お使いの S/4HANA にどれが合うか迷ったら、どこにアクセスできるかで決まります:
SAP について Gemini によく聞かれること
コネクタはこうした質問のために作られています。どの質問も自社のシステムに対して、設定したユーザーの権限で実行されます。
| 質問 | 接続方法 |
|---|---|
| 「2025 年の会社コード別・月別の粗利益率は?」 | HANA SQL |
| 「支払期日を 60 日以上過ぎた請求書がある得意先はどこで、金額はいくら?」 | HANA SQL、OData |
| 「今四半期の DSO は前四半期と比べてどうか?」 | HANA SQL |
| 「直近 12 か月の純売上高上位 10 社の得意先。」 | HANA SQL、OData、S/4HANA Cloud |
| 「まだ未完了で、納期を過ぎている購買発注はどれか?」 | OData、S/4HANA Cloud |
| 「プラント別・品目グループ別の在庫金額を表示して。」 | HANA SQL |
HANA ガイドでは、このうち 3 つを最初から最後まで紹介しています。Gemini が呼び出すツール、読み取る SAP テーブル、実行する SQL です。
仕組み
- ロールとツール権限
- 既定で読み取り専用
- 監査ログ
S/4HANA オンプレミス、Private Cloud、ECC は社内ネットワークまたは SAP のプライベートクラウドのランディングゾーン内にあるため、AnythingMCP もそこで動かします。SAP に到達できるホスト上で Docker Compose ファイルを 1 つ動かすだけです。Gemini CLI はお使いのパソコン上で動き、ネットワーク内の MCP エンドポイントにそのまま接続できます。SAP システムを公開することはありません。SAP Business One、S/4HANA Cloud、Concur はインターネット経由でアクセスできるため、AnythingMCP Cloud からも利用できます。
curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/HelpCode-ai/anythingmcp/main/docker-compose.quickstart.yml -o docker-compose.yml
printf 'JWT_SECRET=%s\nENCRYPTION_KEY=%s\n' "$(openssl rand -hex 32)" "$(openssl rand -hex 32)" > .env
docker compose up -d # 続いて .env の SSRF_ALLOWED_HOSTS に SAP ホストを追加
次に Connectors → Marketplace からコネクタをインストールし、MCP サーバーを Gemini CLI に追加します:gemini mcp add --transport http sap <url> -H "X-API-Key: <key>"(URL は MCP Servers に表示されるものです)。
HANA SQL と OData のどちらを使うか
どちらの方法でも S/4HANA オンプレミスと Private Cloud に接続でき、両方を並行して使うこともできます。
| HANA SQL | OData | |
|---|---|---|
| 読み取り対象 | データベースユーザーが読める任意のテーブルまたは CDS ビュー | SAP ユーザーが呼び出せる Gateway サービス |
| SAP の権限 | 適用されない:データベースの権限付与が境界になる | 呼び出しのたびに SAP がチェック |
| 得意なこと | 数百万行にわたる集計、財務分析、モジュール横断の分析 | 公開 API、ビジネスオブジェクト、SAP 自身のチェック |
| 対応システム | HANA 上の S/4HANA | S/4HANA、ECC、BW |
| 必要なもの | HANA データベースユーザーと、サードパーティによる SQL アクセスを認めるライセンス | SAP の技術ユーザーと、有効化された Gateway サービス |
直接接続、Joule、汎用 HANA サーバーのどれを選ぶか
SAP データに AI モデルを組み合わせる 3 つの方法です。
| 直接接続(AnythingMCP) | SAP Joule と Claude | 汎用 HANA MCP サーバー | |
|---|---|---|---|
| 現時点でオンプレミスと Private Cloud に対応 | はい | SAP 製品、エディション、リリースによる | はい(データベースアクセスがあれば) |
| 提供とライセンス | 自社(オープンソース、AGPL-3.0) | SAP(SAP Business AI プラットフォーム上) | 選んだプロジェクト |
| SAP テーブルの理解 | はい:SAP のデータディクショナリと CDS ビューをツールとして提供 | SAP が管理 | いいえ:生のテーブル名と列名のみ |
| 読み取り専用のガードレール | はい:SELECT 1 文、1,000 行、タイムアウト、拒否テーブル | SAP が管理 | まちまち |
| あらゆる MCP クライアントで動作 | Claude、ChatGPT、Copilot、Cursor、Gemini CLI | SAP のアプリケーション内 | 多くの場合は可 |
Joule は SAP 独自のアシスタントで、SAP と Anthropic は Joule への Claude の搭載を発表しています。直接接続は、自社で運用するシステム上の SAP データに、今すぐ Claude、ChatGPT、Copilot を使いたいチーム向けです。
FAQ
SAP を Gemini に接続するには? SAP システムに合った AnythingMCP コネクタ(HANA SQL または OData 経由の S/4HANA、S/4HANA Cloud、Business One、Concur)をインストールし、認証情報を入力して、MCP サーバーの URL を Gemini CLI に追加します。S/4HANA オンプレミスと Private Cloud の場合は、SAP に到達できるネットワーク内で AnythingMCP を動かします。
SAP Business One を Gemini に接続するには? SAP Business One コネクタをインストールし、Service Layer の URL、会社データベース、ユーザーとそのパスワードを入力して、MCP サーバーを Gemini に追加します。取引先、品目、見積、受注、納品、請求書を扱う 12 のツールがあり、受注の登録もできます。詳しい手順:SAP Business One を Gemini に接続。
SAP HANA を ChatGPT に接続するには? Gemini CLI の場合と同じです。セルフホストの AnythingMCP に SAP S/4HANA (HANA SQL) コネクタをインストールし、その MCP サーバーを ChatGPT にコネクタとして追加します(開発者モード、有料プラン)。ツールと読み取り専用の制限はどちらでも同じです。SAP を ChatGPT に接続を参照してください。
SAP の MCP サーバーはありますか? あります。AnythingMCP は SAP S/4HANA(HANA SQL、10 ツール)、S/4HANA(OData)、S/4HANA Cloud(15 ツール)、Business One(12 ツール)、Concur(10 ツール)を既製の MCP コネクタとして提供しています。オープンソースで、セルフホストできます。sap-mcp-server リポジトリに一覧があり、sap-hana-mcp-server は HANA コネクタ単体のリポジトリです。
SAP ECC でも使えますか?
はい。ECC の SAP Gateway の OData サービスを使います。OData コネクタを作成し、必要なサービスを $metadata からインポートしてください。HANA SQL ルートは S/4HANA のテーブルと CDS ビューを読み取るため、S/4HANA が必要です。
Gemini は SAP のデータを変更できますか? コネクタが許可している範囲に限られます。SAP Business One は受注を登録でき、Concur は経費レポートを操作できますが、S/4HANA コネクタは読み取りのみです。各 MCP ロールには必要なツールだけを付与してください。
Gemini CLI はどこから MCP サーバーを読み込みますか? ユーザー単位では ~/.gemini/settings.json、プロジェクト単位ではプロジェクト内の .gemini/settings.json です。gemini mcp list で各サーバーと接続状態を確認できます。
次のステップ
- SAP HANA 経由で SAP S/4HANA を Gemini に接続
- OData を MCP に:SAP Gateway、S/4HANA、ECC
- SAP HANA MCP サーバー:ツール、セキュリティ、セルフホスト
- SAP S/4HANA Cloud を Gemini に接続
- SAP Business One を Gemini に接続
- SAP Concur を Gemini に接続
- 接続: Claude
- 接続: ChatGPT
- 接続: Cursor
- 接続: Meta Muse
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